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退蔵院「坐禅のすすめ」―自分を整え、心の掃除をする―

5月24日(水)5,6時間目、退蔵院にて「坐禅のすすめ」を体験してきました。
住職より、坐禅の目的と心の持ち方についての講和をいただきました。

今日の坐禅体験のポイントは2点。「自分を整える」こと、そして「心の掃除をする」ということ。
では、講話いただいた内容を振り返ってみましょう。

仏教には「無用の用」という言葉があります。暑い日に冷たい飲み物を飲もうと冷蔵庫から飲み物を出しても、コップにぬるい水が入っていては冷たい飲み物を入れられない。
つまりコップは空っぽだからこそ役に立つということで、みなさんは空っぽという言葉に悪いイメージを持っているかも知れないけれど、心の掃除をして心を空っぽに保つ大切さを教えているのが「無用の用」という言葉なんです。

坐禅を通して何もしない何も考えない時間を経験し、心の掃除をして自分の心をコントロールできるようになると、周囲の言動に一喜一憂せずに心の余裕を持つことができます。

講話を聴いた生徒たちは、坐禅を体験する意味合いを意識することができ、落ち着いた心で坐禅体験をすることができました。

もう一つ、この「坐禅のすすめ」だからこそできる体験。それは、坐禅には欠かせない警策で身体を打たれる体験。
生徒たちは坐禅が始まる前、警策で打たれる体験に希望する生徒がありました。坐禅の時間には静寂の中で自然の音のみが訪れるなど心を整える環境が生まれました。
坐禅後、警策で打たれる体験にも多くの生徒が残るなど、目の前でできる体験を素直に喜びを感じていました。

【もうひとつのためになるコラムー住職の経験談よりー】
経験談からもお話しいただきました。

ご自身が修行の身として過ごした3年間は婚約者を待たせた3年間。
何もない修行生活の中でたまに取れる連絡が心の支え。
自由がないからこそありがたさに気付くことができた。

修行を終え無事結婚して、改めて今思うこと。
「何事もする方の辛さが目につきやすいが、それをただ待つ身の方が辛い」という教訓。
学校生活で辛いことがあるかも知れないけど、成長を見守ってくれている先生や家で帰りを待つ親はもっと辛いはずなので、親や先生に素直にありがとうと感謝を伝えられるようになってほしい。
そしてその気持ちを忘れずに辛いことがあっても前向きに歩んでほしい。
今後の学校生活の糧となるありがたいお話を聞かせてもらいました。

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