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洛陽総合高校×北野天満宮 ―平安の空気を感じつつ詩歌を詠む―

洛陽総合高校×北野天満宮 ―平安の空気を感じつつ詩歌を詠む―

3月11日、穏やかな春の暖かさを感じつつ、二人の本校生徒は「曲水の宴」に参加するため北野天満宮にいきました。


「曲水の宴」とは、北野天満宮の庭を流れる小川に酒を入れた杯を流して飲み、題に即した詩歌をつくり詠みあげる雅な遊びを追体験する宴。

平安装束を身にまとい、日ごろとは明らかに異なる時間軸。
京都の文化人や学生が集う中、与えられた題に従って本校生徒たちも詩歌を詠みます。
「いま」の時代に「あの頃」を身体で感じることができる体験はこの上ありません。
平安時代を思わせる空気と雰囲気の中、刻一刻とせまるその時。
緊張が高まる中、過ぎていく時間。
そういったことも含めて、素晴らしい体験でした。


梅の花を背に、詠んだ二人の詩歌。題は「友」。

友情をはぐくんできた友と、お互いそれぞれが選んだ道で頑張ろうという想いを詠んだ垣木君。
風香花発洛城春   風香(かぜかんば)しくして花発(はなひら)く洛城の春
大笑破顔良友親   大笑破顔(たいしょうはがん)して良友親しむ
卒業別離何足嘆   卒業の別離何ぞ嘆(なげ)くに足らんや
両人折柳不逡巡   両人柳を折りて逡巡(しゅんじゅん)せず

離れ離れになった友を想う詩歌を詠んだ永田さん。
【一年(ひととせ)の契りを交はしこの春にいで花細(ぐわ)し桜の元に】

このような大舞台で臆することなく大役を務めた二人。
「曲水の宴」の参加を通じて、二人が感じたこと。
「最初はどうしようかと思ったけれど、せっかくの機会だからやってみたいと思いました。頭で情景をイメージしながら作品を考え、文字の練習をしている時、本番でちゃんとできるかなあと不安が常にありました。当日を迎え、実際に装束を着て、他の方々とお話していくうちに、緊張がほぐれていきました。たくさんの方に囲まれて、その中に自分がいるんだと思うと、プレッシャーを感じてしまいました。でも、自分なりに精一杯その場を楽しめたし、何よりも良い経験と思い出ができました。こんな貴重な経験ができたことに感謝しています。」

平安絵巻を再現 京都・北野天満宮「曲水の宴」(Yahooニュース)
梅花の下で平安貴族の歌遊び再現 京都・北野天満宮で曲水の宴(Yahooニュース)