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手作り絵本コンクール最優秀賞受賞!

1月15日に滋賀短期大学主催の手作り絵本コンクールで、本校の保育・福祉系列で学ぶ3年次の上原鳳華さんが『ぽこたんのおさんぽ』という作品で最優秀賞を受賞しました。


そして2月2日(火)に本校にて授賞式を行いました。
受賞の決め手は、昨今の絵本においてもデジタル化が進む中で「シンプルでわかりやすい」ことだったとのこと。絵本を見てみれば何度も読み返された様子が……。
145点の作品が競い合った接戦のあとが残っておりました。

上原さんおめでとうございます!

インタビューする、ということで突然残される上原さん。最初は「まじで?」と言いつつも、快く引き受けてくれました。

──ということで受賞した感想などを最初にお聞きしてもいいでしょうか。

上原 正直に言えば、学校の課題として出した感じだったので「受賞したよ」という話を聞いた時には「え? 何の?」という感じでした。後から詳しい説明を聞いて「ああ、あの時の」という感じでようやく繋がった感じで……。

──喜びより驚きが強かった感じですね。

上原 後々から私の作品が評価されたんだなと、うれしくなりました。

──今回の『ぽこたんのおさんぽ』という作品のコンセプトなどはありますか?

上原 絵本は昔から好きでよく読んでいました。今でも保育園に実習へ行く時だけではなく、絵本があると自然と目がいってしまう感じですね。ベタですが『100万回泣いた猫』とかは好きです。だから、今回、コンセプトというよりは「ぽこたん(たぬき)」のイメージが浮かんで、そこからどうしたら面白いだろうなと、何となく思いついたことを繋げていった……という感じで「明確にこれ!」というイメージから作ったわけではないんです。

──天性のものを感じるコメントですね。

上原 ただ、本を作っていく段階で仕掛けを作りました。最後の雨から晴れに変わっていくシーンなんですが、ただ作るのも面白くない。ということで、ページを開けるようにすることで「雨」から「晴れ」に変わる様子を動きがあるように表現できるようにしました。躍動感がある動きは好まれる傾向にあるのでそれは狙いました。

──なるほど、確かに受賞の決め手でもあった『シンプルイズザベスト』に通じるところがありますね。反対に苦労したこととかはありますか?

上原 特にない──といったら、私が怒られてしまうので白状します(笑)絵本のアイデアは思いつくのですが、思いつきすぎて配色を考える時間がなくなってしまって……。最後は駆け込み寺みたいな感じだったんですけれども、友人からそういったアドバイスや……ちょっとしたお手伝いをしてもらいました。時間配分大切ですね。

──今、友人のお話がでましたが、普段からそういった作品に対する交流はしているのですか?

上原 しています。ただ、たぶん、皆さんが想像するような、格式高いものではないですね(笑)授業の中で課題があったら、お互いに作品を見せあったり、お互いの工程を見つつ「へたくそやな~」とか「誰が一番下手な選手権」とか「センスないわ~」とか言いながらわいわいとやっています。やりすぎて先生に怒られることもあるのですが、こうやって話している中で「この素材使った方がいいんちゃう?」「時間ないしこうしよか」という感じで、着眼点や発想をお互いに出し合ったりはします。こうして制作している時が一番楽しいですし、先生方にご迷惑をおかけしている時もあるかもしれませんが「良い発想」と「良い作品」が生まれるような気がします。

──なるほど(笑)楽しそうですね。では最後に一言。

上原 こういった「もの作り」は1人でやるよりみんなでやった方が楽しいと思います。

──ありがとうございました。

滋賀短期大学「手作り絵本コンクール」の審査発表はこちらからご覧ください。