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学校再開にあたって-学校長メッセージ-

生徒の皆さんへ

新型コロナウィルス感染症の拡大防止のために、3月上旬より5月末まで休校措置となりました。

皆さん、そして関係者の皆さまのご協力に、心から感謝しております。
この度、6月より皆さんの健康を第一に考え、学校としても可能な限り配慮しつつ、学校教育活動を再開することになりました。

私はこの3ヶ月間、生徒の皆さんのいない空っぽの校舎を見て、寂しい気持ちでいっぱいでした。
生徒の皆さんの声が響き合ってこそ、学校も喜びに満ちあふれるのだと改めて感じます。

皆さんは、休校が何日も、何ヶ月も続いたとき、どう感じたでしょうか?
いざ学校に行けないとなった時どんな変化がありましたか?
ステイホームで友達と会いにくい状況で、皆さんの日常はどうなったでしょうか?

今回、皆さんはとても得がたい経験をしたと思います。

学校は、自分が好きや嫌いと関係なく、知らなかったことを学んだり経験をしたりする場所です。

「こんな世界があるんだ、面白いな」
「あぁ、自分はこれは好きじゃないんだな」
などと感じられるのは、学校に通って知らず知らずの内にいろんな経験をしているから、
自分の好きや嫌い、得意や苦手に気がつくきっかけがあるのですね。

また、学校はなぜ毎日同じ時間に始まるか、気がつきましたか。
同じ時間に朝起きて、準備をして、学校へ行くという、当たり前のように感じられることでも、生活のリズムができてきます。
生活のリズムは、皆さんがこれから生きていく上での、心と体の健康のために、とても大切なのです。
毎日学校に通うだけでも、知らず知らずのうちに成長していることがたくさんあるんですね。

でも、それが当たり前の日常だと、気がつかないですよね。
皆さんだけでなく、先生たちも改めて、当たり前を見直す機会となりました。

この3ヶ月間で、多くの人の日常が変わりました。
今まで以上に、未来が見えづらくなっていると感じます。
見えない未来に不安を感じるよりも、どんな未来が来ても生きていけるように準備することが大切です。
その準備とは何か。それは、自分らしさを見つけることです。
まずは学校で、いろんな経験を積極的に自分で選んで体感してみること。
その経験を通して、自分の気持ちを知ることで、自ずと自分らしさと出会うことができます。

私たちは、学校が存在する意味、友人と共に過ごす時間の大切さに改めて気付けたのではないでしょうか。

1人で自分らしさを見つけるのは、とても難しいと思います。
けれども、学校では皆さんは1人ではありません。
先生や友人たちと共に過ごすことで、自分らしさを見つけることができます。
洛陽総合高校で一緒に見つけていきましょう。

最後に、新型コロナウィルス感染症の感染拡大の第二波が生じる可能性もあると言われています。引き続き、感染拡大防止と、教育機会の確保のためにご協力をお願い申し上げます。

洛陽総合高等学校
校長 土屋 智裕