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自分から動き始めた瞬間 ―梅小路公園手作り市―

美術・工芸系列の生徒達が授業でクラフト・工芸等の作品を作っていく中で、作品の発表のかたちは美術館等で鑑賞してもらうことが全てなのかという疑問を持つところから始めました。また、担当者として、生徒たちの作品は、クオリティ的にも生活の中で使用できるものだと感じました。
そこで多くの一般の方に生徒たちの作品を見ていただき、実際に手に取ってもらい、気にいって頂いた方には購入もして頂ける手作り市の参加を検討しました。初めてのチャレンジになりますが、手作り市というフィールドは生徒達にとって、直接作品の評価をしてもらえる良い機会であるとともに、店舗のイメージを作り上げることも展示の練習になると考え、手作り市の参加を決めました。


手作り市への出展を伝えた当初はあまりイメージできなかったようでした。商品用の作品制作についてもいつも通りに制作していました。


しかし、出展の日が近づくにつれ、少しずつ実感が湧いてきたようで、「このクオリティで売れるのか」などの会話が生徒どうしで生まれてきました。また、店舗の看板、机等についても始めは受身的な姿勢でしたが、後半は自分達で考え、耐久性など自らアイデアを出し合い、工夫する積極的な姿が見られました。


そして迎えた2月1日当日。有志7名の生徒が参加してくれました。彼らは、2月の非常に寒い中、店舗の準備・販売・片づけと働きました。生徒達はどうすれば商品が良く見えるか陳列を考えたり、値段の設定についても他の店舗の様子を見て、適正価格に設定し直したりと、現場の状況をみながら活き活きと活動しました。
売れ行きはまずまずでした。作品の写真を撮られる方や作品について質問される方も多数おられ、普段なら絶対に見られることのない多くの方々に作品を見て頂き、洛陽総合高校の美術・工芸系列の取り組みを知ってもらう良い機会となりました。
 今後の活動に活かすためにも、生徒たちは飲食物や工芸的な物、衣類等のジャンルも幅広く興味を持ち、他の団体の出展物を見学してきました。



準備中の生徒たち



店舗の様子